1-5. 自治体情報の入手方法
 インターネットユーザの3人に1人は自治体ホームページから情報を得ている。
 富山県の自治体ホームページは全国と比較してもよく閲覧されている。これは、情報の送り手である自治体側の努力の成果とも言えないだろうか。
 インターネットユーザは速報性のあるメディアを好む。
 これからも、ホームページが持つ利点を活かした情報提供が望まれている。

【説明】
 ここでは、インターネットユーザが、広報誌、回覧、自治体ホームページといった自治体固有の広報メディア、新聞、テレビ、ラジオといったマスメディア、CATV、パソコン通信といった新しいメディアからどのくらい情報を得ているかを調べた。

1 全国に比べ富山県の自治体ホームページはよく利用されている。

 全体では、広報誌66%、新聞56%、テレビ39%、ホームページ34%、回覧32%となっている。
 富山県では、広報誌69%、新聞60%、テレビ48%、ホームページ47%、回覧33%となっている。
 自治体ホームページは、情報源としては新しいメディアであるにもかかわらず、テレビに次いでよく見られており、「回覧」と答えた人よりも多い結果となった。特に富山県のユーザはその傾向が強く、これは富山県内自治体側の努力の成果もあるといえないだろうか。


2 高齢になるほど自治体情報への関心が高い。

(1) 年代に関わらず、情報の入手方法は自治体広報誌がトップであり、次いで新聞、テレビと続く。なお、年齢が高くなればなるほど自治体情報に対しての関心が高まり、メディアの種類を問わず利用度が高まっている。
(2) 自治体ホームページから情報を得ている人は、年齢別では10・20歳代が33%、30・40歳代が47%、50歳代以上が48%となっており、ここでも年齢が高くなるに従って割合が高くなる。なお、インターネット利用歴で見ると、利用経歴が1年未満・1年以上とも36%で差は出なかった。


3 インターネットユーザは速報性のあるメディアを好む。

 自治体ホームページを見る人と見ない人で、その他メディアでも自治体の情報を得ているかを調べた。
 自治体ホームページで情報を得る人は、広報誌の利用63%、テレビ47%となっている。これに対し、自治体ホームページから情報を得ていない人は、広報誌68%、テレビ34%となっている。つまり、ホームページから自治体情報を得る人は、テレビなどの速報性のあるメディアを好み、広報誌のように情報が提供されるまで一定の日数を要するメディアを好まない姿がみえる。
 自治体ホームページには、他の広報媒体にはない双方向性、速報性、詳細性といったプラス面がある。また、ホームページ上の情報は、加工が容易であるといった性質と、受け取った人が他に転送できるという性質を有する。このことはプラスの面にもマイナスの面にも働く。自治体ホームページは新しいメディアであるにもかかわらず、インターネットユーザにいち早く浸透してきており、ホームページが持つ利点を最大限に生かした情報提供が望まれている。



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