1-4. 利用の効果と不安・不満

1-4-1. 利用の効果
 ほとんどの人がインターネットを使ってからより早く情報が得られるようになったと感じている。恵まれた通信環境にある人、速報性のある情報をインターネットから積極的に取得している人ほどその傾向は強い。
 仕事の効率が向上したと述べている人は、性別では男性、年齢層別では30歳代、職業別では情報・通信サービスとコンピュータ関連製造業、職種では経営者・管理職と技術系一般職が多い。
 コミュニケーション・ツールとしてのインターネットの効果をユーザの2人に1人は実感している。

【説明】
 ここでは、インターネットを利用してどんな効果があったかを聞いた。

1 ほとんどの人がより早く情報が得られるようになったと感じている。

(1) 全体では、より早く情報が入手できる77%、インターネットならではの情報が入手できる67%、連絡がスムーズになった46%、交流が増えた36%、仕事の効率が上がった26%と続いている。
 一方、富山県では、より早く情報が入手できる76%、インターネットならでは情報が入手できる66%、連絡がスムーズになった38%、交流が増えた37%、仕事の効率が上がった20%となっている。
 インターネットユーザの効果の受け止め方は、1により早く有益な情報取得、2にコミュニケーション、3に仕事の効率向上となっている。仕事の効率が具体的にどう向上したかはなかなか見えにくいものだけに、活用の効果を測りかねているといった状況なのであろう。

(2) 恵まれた通信環境にある人や速報性のある情報を積極的に取得している人ほどその傾向は強い。
 男性では80%が、女性では68%の人がより早く情報が得られるようになったと感じている。年齢別では、10代が特に実感しているようである。接続環境では、LAN接続をしている人や1.5Mビット/秒以上の回線を使っている人の8割以上が感じ、他の環境の人を10%ほど上回っている。また、ほとんど毎日利用する人の8割以上が感じており、逆に、週に1日か2日程度しか利用しない人が感じる割合は5割程度にとどまっている。
 また、レジャー情報、ゲームに関する情報、無料のニュース、有料のニュースの取得をよく利用する人は、そうでない人に比べてそれぞれ10%高くそう感じている。
 以上のことから、情報取得が早くできるかそうでないかの感じ方は通信環境の善し悪しだけに影響されるのではなく、求めている情報の内容と量からも影響を受けているのではないだろ うか。


2 情報・通信関連の技術職、経営者が仕事の効率向上を実感している。

 仕事の効率が向上したと肯定的に答えた人は、性別では男性28%、年齢層別では30歳代33%、職業別では情報・通信サービス39%とコンピュータ関連製造業46%、職種では経営者・管理職36%、技術系一般職34%となっている。  次に、仕事の効率向上を感じているのが少ないのは、性別では女性17%、年齢層別では19歳以下4%、職種では学生11%と公務員21%、職種では事務系一般職23%となっている。  接続環境別では、仕事の効率が向上したと肯定的に答える割合が高いのは、LAN接続39%、会社・学内のダイヤルアップ接続33%、ほとんど毎日使う人32%、利用歴別では2年以上50%である。  反対に、そう感じている人が少ないのは、個人のダイヤルアップ接続21%、週4日15%、利用歴別では6ヶ月以内11%である。  以上のプロフィールと利用環境の違いでおおかたの様子が分かるのではなかろうか。



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