1-3-5. インターネットの利用方法
主な利用方法はネットサーフィン、仕事・学業、コミュニケーションの順で割合が高く、ボランティア活動への利用、有料のマスコミ記事の購読は低い。
職業別ではコンピュータ関連製造業、情報通信サービス業、教員の順で割合が高い。
アミューズメント、ショッピングなど、生活に密着した利用では専業主婦の利用が一番多い。
利用歴によって、使いこなし方に明確な差が出てくる。 |
【説明】
ここでは、インターネットの利用用途について調べた。
1 よく使われる用途は、ネットサーフィン、仕事・学業、コミュニケーションである。
インターネットでどの用途でよく使うかという質問に対して、全国では、ネットサーフィン69%、仕事・学業56%、コミュニケーション51%の順でよく使われている。
とりわけ、ネットサーフィンをよく利用する人は3人に2人の割合であり、使ったことがある人も含めると95%にも達する。
2 ボランティア活動への利用は全体的には少ないが、全国と比較して、富山ではやや多い。
ボランティア活動への利用は、よく利用する1%、利用したことがある13%と非常に低い。
富山県では、全国に比べるとやや高いが、これは三国沖でのナホトカ号重油流出事故があったためと考えられる。
3 有料の情報サービスの普及はまだまだである。
有料の情報サービスをよく利用している人は8%、利用したことのある人は8%である。この結果から、「せっかく高い接続料を支払っているので情報はテレビやラジオのように無料であるべきだ」と考えている人が多いということがわかる。その証拠に、無料のマスコミ記事を購読している人は、よく利用している、利用したことがあるを合わせると、80%に達している。
4 仕事での利用割合が高いのは、コンピュータ製造業、情報・通信サービス業、教員である。
職業別では、仕事でよく使うと答えた人が、コンピュータ関連製造業80%、情報・通信サービス業78%、教員68%の順で多い。一方、農林水産業では33%、建設業で34%、金融業で39%と非常に少ない。
5 主婦の7割がインターネットショッピング経験者である。
主婦のショッピング利用は、よく利用する12%、利用したことがある57%である。これらを合わせると、7割近くの人がインターネットショッピングを経験していることになる。全体の経験者が4割程度であることを考えると、かなり高い値である。
また、以下の用途でよく利用すると答えた専業主婦は、レジャー34%、ゲーム20%、ネットサーフィン80%と他の職業を大きく上回っており、今後アミューズメント、ショッピング分野でのインターネット普及の鍵を握ることになると考えられる。
6 利用歴で各用途の使いこなし方の差が明確に出る。
利用歴で比較すると、利用歴が長いほど、仕事・学業、コミュニケーション、マスコミ記事の購読が高くなる。また、ボランティアに利用した割合も3年超になると3割と高く、95年1月の阪神大震災、97年1月のナホトカ号重油流出事故などを通した経験の差が出ていると考えられる。
一方で、ネットサーフィンの利用は利用歴3ヶ月〜2年では70%の人が「よく利用する」と答えているが、2〜3年では68%、3年超では56%と次第に下降している。ホームページをただ見るだけという利用は、長くは続かないということを示している。
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