Q1.ノンリニア編集とはどのようなビデオ編集ですか。
A1.ノンリニア編集とは、オリジナルのビデオ映像や音声を、コンピュータのハードディスクに記録し、コンピュータ上でビデオ編集作業を行う方法をいいます。
ノンリニア編集以外のビデオ編集には、ビデオテープ上で編集を行うリニア(直線)編集があり、今でもリニア編集がビデオ編集の主流です。
リニア編集と比べた場合のメリットは、
- 編集の自由度が大きい
デジタルデータのため、編集を繰り返しても画質が劣化しにくい。
映像と音声の移動が簡単に行える。
リニア編集では、作品の途中に追加や削除をしたい場合は、その部分以降を再度記録し直す必要があります。
またリニア編集では、ビデオテープを何度も再生と記録を繰り返すためテープが傷つきやすく、映像や音声も徐々に劣化(きたなく)していきます。
- 高度な編集効果が比較的安価にできる
比較的安価な編集ソフトで、プロ並みの高度な特殊効果を加えることができます。
リニア編集では、高度な編集を行うには、高価なエフェクター(画像や音声に効果を加える機器)が必要です。
ノンリニア編集のデメリットは、
- 長時間の編集には大容量のハードディスクが必要
長時間の編集には、ハードディスクを記録媒体として使うので、容量の大きいハードディスクが必要となります。例えば、情報工房のノンリニア編集システムでは、ビデオの記録に毎秒約3.6MBを必要とします。8GBのハードディスクでは、約40分までの記録しかできません。
リニア編集では、大容量の安価な記録媒体であるビデオテープを使うので、長時間の編集が可能です。
- 編集を完成するまでに時間がかかる
「ビデオテープから、コンピュータへとデータを取り込む」、「コンピュータ上で編集作業をおこなう」、「完成したビデオファイルをコンピュータからビデオテープに記録する」といった手順が必要であり時間がかかります。
リニア編集には、ビデオテープからコンピュータへの取り込みや、コンピュータからビデオテープへの記録が必要ありません。
Q2.実際にノンリニア編集を行うには何が必要ですか。
A2.パソコン、ハードディスク、ビデオキャプチャーボード、ビデオ編集ソフトと、ビデオテープレコーダが必要です。
- ビデオテープから、コンピュータにデータを取り込むビデオキャプチャボード
- アナログビデオ(S−VHS、8mm等)から映像や音声をコンピュータに取り込むには、ビデオキャプチャーボードが必要です。実際にビデオを取り込むには、ビデオキャプチャーボードに付属してくる取り込みソフトを使います。中級クラスでは、PCIバス接続、
MotionJPEGコーデック
採用で、640×480pixelを30flame/secでの取り込み可能なものが標準となっています。
- デジタルビデオからデータをコンピュータに取り込む(転送する)には、IEEE1394ボードが必要です。実際にビデオを取り込むには、IEEE1394ボードに付属してくる取り込みソフト等を使います。IEEE1394ボードが組み込まれてしまったパソコンも出回っており、デジタルビデオカメラとパソコンの
IEEE1394(DV、FireWire、iLink)端子
どうしを専用ケーブルで接続します。
- ビデオ編集ソフト
ビデオキャプチャーボードにビデオ編集ソフトが付属してくる場合があります。また、簡易なビデオ編集ソフトをインストールしたパソコンも販売されています。高度な編集をしたければ、別途、編集ソフトを購入するとよいでしょう。(本格的な編集ソフトをインストールしたパソコンもあります)
- ハードディスク
ノンリニア編集では、SCSI接続のハードディスクがよく使われます。SCSIボードは、Wide SCSI、Ultra SCSIや転送レートの大きいUltra Wide SCSIなどがあります。ハードディスクの性能(特に転送レート)を考慮してSCSIボードを選択します。
ハードディスクの容量は、目的とするビデオの画質や記録時間を考慮して決めてください。
Q3.情報工房のノンリニア編集システムについて教えてください。
A3.S−VHSとVHS、Hi-8と8ミリテープを素材・記録用として使用することができます。
DVコーデックを採用し、約40分間のビデオ記録が可能です。
編集ソフトは、わかりやすい操作で、多彩な特殊効果を使用できます。
パソコンのOSはWindowsNT、CPUはPentium266Hz、メインメモリは64MB、映像用HDDは8GBとなっています。
情報工房での利用は、非営利目的の利用に限ります。
1時間を越える毎に260円(児童・生徒・学生は130円)が必要です。
利用される場合は、あらかじめ電話で利用状況を確認ください。
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