今回紹介する「山田村立山田中学校」
山田中学校のある山田村は、富山市から約25Km南西の山里にあります。 山田村は、スキーといで湯の里として知られていますが、県下自治体でいち早くイン
ター ネットで情報発信を行っています。
また、村内のほとんどの家庭にパソコンを設置し、高齢者の健康管理システムやTV電話、インターネットを使えるようにするなどの情報化政策を行ったことで脚光をあび、今では電脳村として知られるようになりました。
そんな豊かな自然の中の電脳村にある唯一の中学校「山田中学校」を訪ね、インターネット、ホームページ等についてお話を伺いました。 応対していただいたのは田村教務主任です。
◆山田中学校とは...
山田中学校は、全校生徒数75名、教職員11名、学級数3クラスの小さな学校です。 遠距離通学生が多く、冬季には約5分の1の生徒が寮生活をしています。
校訓「こころは豊かに誠実であれ、あたまは磨き、高遠であれ、からだは鍛え、強靱であれ」のもと子どもたちが勉学、部活動に励んでいます。 平成7年に、インターネット接続、ホームページも開設しました。
山田中学校の概要 http://www.vill.yamada.toyama.jp/~jhschool/yama300.html
●ホームページの特徴、制作意図、制作形態を詳しくお聞かせください
。
主な目的は地域の人へ向けてのお知らせです。校内の身近な出来事でもすぐに、ホームページでお知らせしているので、とても情報 が多く、また、小規模校なので全員の活動がのっています。
難しい年頃の中学生と家庭との距離を近づける役割もあると思っています。現在ホームページは田村教務主任と、若林栄養職員(給食のページ)で担当しています。
生徒数が少なく、パソコンクラブ等もないので、生徒がホームページを作るのはまだ 一部にとどまっています。 ホームページの内容は、学校通信等の原稿をそのまま載せることも多いのですが、そ
のときは、一太郎8若しくはtext方式で原稿を作り、HTML方式で書き出してもらうよう にしています。おかげで今では更新にさほど時間がかからなくなりました。ホームページの更新があるときは、地域の人にメールでお知らせしています。
●インターネットを授業で活用していますか?
まだ少しですが、授業に利用しています。基本的には、生徒に課題を与え、資料をインターネットで集め、最終的にはまとめて 発表するという形の授業を行っています。社会科では、地域の学習に使う資料集めに、理科では、天気、地震、環境問題の資料
を集めています。国語、英語ではメールを使った授業を行っています。
●ホームページの公開に際して、公開前に期待した効果、実際の反響とエピソードや今後の展望を教えて下さい。
最初、山田村自体が過疎が進んでいる上に、情報過疎化のおそれもあると危機を感じ 、インターネットを活用して新しい情報を収集したいと考えていました。インターネットが導入されてから、身近な情報を地域の方に向けて発信する目的でホ
ームページを開設しましたが、日本にとどまらずなんと世界40カ国からメールが届 き、大変驚きました。早速、届いたメールに生徒が返事を書きました。
ホームページ、メールでの交流を始める前は、自分の意見を人前ではっきりいうのが 苦手だった生徒がはっきり話すようになったり、MLに入って大学生とメール交換した
り、独学でプログラミングをする生徒がでてくるなど、それまでに見られなかった積極 性がでてきて頼もしく思っています。 今もずっとコンピュータ室を開放しており、生徒が自主的にパソコンに取り組んでいま
す。
今後のことですが、現在(H10.8)校内LANが出来上がり、最高機種のコンピュータが
導入されました。このような恵まれた環境の中で学ぶことにより、更なる生徒の意識 向上、能力向上を期待しています。 また、環境が整ったことでこれから徐々にみんなでホームページを制作する予定です。
教師側がコーディネータとなり課題を与え、インターネットを活用して自主的に意見
発表する授業を今後も進めていきたいです。
●制作する際の使用ソフトウェア・ハードウェア
ハード:Apple power Macintosh 8100/ 80AV相当,performa588、フェイスメイト me-runoatesaki
ソフト:シンプルテキスト、ネットスケープ、ページミル等
●山田中学校について
〒930-2106富山県婦負郡山田村北山41 http://www.vill.yamada.toyama.jp/~jhschool/
メールの宛先 jhschool@mail.vill.yamada.toyama.jp
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