第一回の「拝見SOHO術」のお客様は、福岡町在住の土谷恵美子さん。マックでDTPから3DCGまで、精力的にこなす土谷さんは、実は3人の娘さんを持つお母さん。
しかし、その探求心とパワーは恐るべき?モノがあります。今回はお宅におじゃましてお話を伺ってきました。
Q.自宅でお仕事をしてらっしゃいますが、お仕事の内容・得意な分野はなんでしょうか。
主に、DTPオぺレーターとしてデザイン事務所や、印刷会社などから仕事を頂いています。
以前は、インストラクターとして(Illustrator、PhotoShop、Quark等)Macの教室で教えていましたが、現在は依頼があるときだけ出張講習をしています。
あと、ホームページ、建築パース(3D C.G)も作成しています。
Q.土谷さんの経歴を教えてください。
学校を卒業後、銀行勤務。 結婚後、専業主婦でしたが、これからは「手に職を」と、 パソコンに目を付けました。
Q.それまでは全く触ったことがなかったんでしょうか?
えぇ、その手段として 94年7月に情報工房で、始めてパソコンとご対面、2ヶ月後に富山市内のスクールでMacを習い始めました。最初は随分のめり込みましたねぇ。
翌年の6月にMacを購入。結婚10年、スィートテン・Macintoshです(笑) それから、96年1月にはインストラクターになりました。その頃、
デザイン事務所の仕事を少しづつですけど手伝い始めるようになりましたね。自宅でも 96年7月にはインターネットに接続してました。 インストラクターは続けたかったのですが、通勤時間やいろんな都合もあって、97年8月でやめました。
Q.インストラクターをやめられてから、その後どうしたんですか?
そのあとですか、それからは、近くの印刷会社やデザイン事務所のパートをしてました。でも、家のことや子供のことを考えて、家でできるんじゃないかってお願いしてみたんですよ。それで了解をもらってからSOHOとして営業をして、本格的に仕事を始めるました。
Q. 先ほどのお話の中にも情報ビルの機関をご利用になったとありましたが
、どこを利用してましたか?
経歴を聞かれると、情報工房出身、マルチメディアセンター在学中と、答えたくなるほど、お世話になりました(笑)ほとんどの講座を受けましたね。情報工房では、CGやMIDIなどの講座や、特別講座にも常連でした。
ここでは仲間ができて、いまでも年に数回ミニコミ紙を発行しています。持ち回りで、内容から編集まで自分たちでします。
個性的なメンバーばかりで、楽しいですよ。30代で仲間と呼べる人たちを見つけられたのは幸せだと思います(笑)
Q.土谷さんの場合は最初から目指したんじゃなくて、結果としてSOHOってかんじですね?
そうですね、それまでは富山市まで通ってたので、時間的にも仕事をいただいても大変でした。 Macを持っていて自分でできるんだから、じゃあ自宅で始めようと思いました。
Q:すごいバイタリティですね。マルチメディアセンターは利用されてどうでしたか?
マルチメディアセンターは、実践的な講座があり、すごく勉強になりました。その頃は、ほとんど仕事らしいこともしていなかったのに、おもしろそうというだけの私を、よく参加させて下さったと思います。富山県は、情報教育に力を入れていて、このセンターにも、普通ではお目にかかれないようなすごい機器が、揃っています。
今後も「私のために揃えてあるのだ」と勝手に理解(誤解?)して、 たくさん利用したいと思っています(笑)
Q:これから土谷さんのようにSOHOを目指す人たちが日本でも増えると予想されていますが、アドバイスや失敗談などないでしょうか。
私にとっての、SOHOの定義は自宅や小さい事務所で、営業から制作までできる人。 規模の大小はあるにしても自営ということに自覚が必要です。パソコンやインターネットの普及によって、SOHOしやすく
なってるぶん、後が大変です。 わたしだって 成果の上がらない営業やクレーム処理など、落ち込むこともあります(笑) SOHOといっても結局、自分の足で営業するんですから。
でも、やる気と実力さえついてくれば、かなりのことができるし、 そこが一番いいところだと思いますね。私の場合は、C・Gをしていて 興味をもった建築パースですが、仲間を見つけて仕事に結びつくように、
鋭意・努力中です。 SOHOは金銭的なトラブルも避けられませんね。 結構大変な仕事だったのに、今までの単価の3分の1だったこともありますし。
始めた頃は「ガンバリますから」と、弱気で、単価も言いなりだったせいもあるでしょうけど。今では、必ず価格決定後、仕事をするようにしています。
最近の失敗といえば、ある土曜日に子供と映画の「タイタニック」を 見にいく約束をしていたら、金曜日の夕方、明日中にという仕事が入りました。
行き帰りと1時間、プラス上映時間2時間で、3時間と計算して出かけたのですが、何と上映時間は3時間40分!!そのときはなんとか間に合いましたけど、かなり焦りました(笑)
Q.それではSOHOには適性みたいなものはあると考えですか?
●そうですね、SOHOでは一人でする形態が多いですから、やはり向き不向きがあるかもしれません。
SOHOに向いているのは楽天的な人 、明日はうまくいくと信じられる、これが一番。それと、寝だめできる人、不規則な生活になりやすいので・・
。つぎに食べ物の誘惑に勝てる人、実は、私はこの点で、SOHO不向きなんですけど。最後に一人を楽しめるひと、仕事が入ると絶対断われないじゃないですか、それで約束もできず、結局一人で出かけることになっちゃいますね。
Q.ところで土谷さんは、これからどんなことを売り物にSOHOを続けたいですか。
得意としているIllustrator、PhotoShop、QuarkXPressのほか、 Form・Z、Dimensions、など3Dアプリケーションや、
ホームページ制作関連アプリケーションなど、 単体だけでなく、それらを融合した仕事ができます。 今後はDTPだけじゃなくホームページや、3Dパースにも力をいれたいです!
★土谷さん宛のメールはこちら e-tea@nskent.or.jp
★土谷さんのホームページ http://www.nsknet.or.jp/~e-tea/
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