● システム開発前の状況 |
ホームページから各種情報を収集していると「整理しきれなくなる」、「リンク切れで閲覧できなくなる」、「情報が間違っていた」などの諸問題が多々起こった。
情報の共有ができておらず、ある社員が収集した情報をあらためて他の社員も探すということもよくあった。収集した情報を整理しきれずに、また収集してしまうこともよくあった。 |
● システム開発の経緯 |
過去に収集した情報を活用したり、社員で共有しやすいシステムが構築・運用できれば、時間のロスがなく、効率よく開発ができると考えた。また、収集した情報は、検索して、再利用がしやすくできるようになっていれば、情報活用に効果的であると
考えた。 |
● システム概要 |
ホームページをブラウザ上のボタンをクリックするとPDF形式で保存。ペンを使ったメモ書き、文字の入力が行え、保存する情報に加筆修正ができる。 また、保存する情報にタグ付けして整理することで全文検索、キーワード検索で目的の情報が素早く探し出せる。保存した情報は、ワープロソフトやエディタなどで利用できる。
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システム導入後の成果 |
お気に入りにリンクしておいた情報がリンク切れで見られなくなることが防げた。ホームページの情報を加筆修正して保存できるので、誤情報に振り回されることが少なくなった。
リンクした情報や印刷した情報などは、あとでどこに保存したのか、目的のリンクはどれなのかを探し出すことに無駄な時間を使っていたが、キーワード検索で探し出せるので、収集した情報を
時間と手間を削減できた。 |
● 今後の課題 |
入手した情報の量がまだそれほど多くないため、保存情報が大量になったときにどのようになるのかを今後検証する必要がある。
情報を再利用するためには、どのようなタグをつけるべきなのかのガイドラインやノウハウが必要となる。
企業としてシステムを活用する場合、入手した情報の法的問題を検討する必要がある。 |