富山県地域産業ITビジネスモデル助成事業
事例紹介TOPページへ TOPページへ  
平成17年度事例紹介

共和土木株式会社

所在地 黒部市荒俣1600番地
業 種 建設業
開発テーマ EVM型工事モニターを装備した基幹業務システムの構築

● システム開発前の状況
工事に対しての計画がされない。実績がとれない。蓄積されない。計画できないというような悪循環になっていました。全く計画が立てられていなかった訳ではありませんが、現場担当者の経験や勘に依存する部分も多く、それが他の人や他の工事に生かされにくいというのが現状でした。
● システム開発の経緯
一つの工事の結果を確実に次の工事に生かす。そして品質/工期/コストを少しずつ高い次元でバランスがとれるように工事遂行の業務プロセスを定着させる。PDCAの管理サイクルが回るようにする。そのためには、管理サイクルを正常な方向へ回し始めるための最初の力が必要になります。
現場の主体性を維持しつつ、その管理業務を支援するためにITを有効に活用することで解決できるのではないだろうかと考え、我社の仕組み・レベルに合ったシステムを開発するに至りました。
● システム概要
実行予算書のデータベース化、社内WEBでの工事状況のモニタリングを行なう基幹業務システムを構築するもの
● システム導入後の成果
実行予算は確実に作成されるようになりました。また社内の単価・歩掛りを統一することにより工事担当者による差異を小さくすることができました。プロジェクト管理においても工事モニターがチェック機能となり問題等が発生すれば即時対応できる等、工事進捗管理の面でも効果を上げています。
● 今後の課題
システムを導入することにより効率化が図られる一方、社員のシステムに対する知識・意識に差が生じている部分もあり、講習会・勉強会を開催して、社員のITへの意識レベルを高めていく必要があります。
全体的には、回り始めたばかりの成長サイクルがより一層定着するよう、地道に粘り強く継続的にシステムを改善していく事が重要だと思っています。