拝見soho術
2001.10.1(第13号)
 今回ご紹介するのは、富山市で社会保険労務士として在宅で仕事をされている上市真也さんです。労働保険や社会保険などの手続きや届けの代行、相談をインターネットやメールで行っている上市さんの仕事は、大いに参考になる点があるのではないでしょうか。いろいろな団体主催のセミナーの講師もしておられる上市さんにメールで取材しました。

Q,現在のお仕事の内容をお聞かせください。
image 社会保険労務士事務所です。会社が従業員さんを雇用すると法律上いろいろな義務が課せられます。例えば、労働保険や社会保険、あるいは労働基準法による規制があり、社会保険事務所、ハローワーク、労働基準監督署にさまざまな手続や届出が必要 となります。そんな手続や届出の代行、相談を行っています。
  また事業を行う上で,「人」に関する悩みは尽きません。そのような人事労務に関する相談やコンサルティ ングを、顧問契約を交わして行っています。
最近でリストラの相談も多いのですが、 リストラよりも前向きにということで、増販増客等マーケティングの相談も受けてい ます。

Q.上市さんの経歴を教えてください。
 私の場合、家業が婦人服店でした。大学卒業後、家業に従事していましたが、何か自分独自のことをやりたいと思い、平成3年社会保険労務士の国家試験を受けたわけです。幸い合格できましたので、平成4年に上市社会保険労務士事務所事務所を開業 しました。

Q.SOHOとなったきっかけを教えてください。
 自宅の一角を事務所にして、開業したわけです。ですから、SOHOをしようというわ けでなく、たまたま自分が開業した形態が、SOHOだったいうわけです。

Q.仕事場所と営業活動についてお聞かせください。
image 仕事は自宅でやっていますと言いましても、事務所には独立した出入り口がありま すので、自宅の一室でやっているというイメージはありません。いろいろな団体主催のセミナーでの講師依頼があります。
  例えば、「企業年金について」、「厚生労働省系の助成金セミナー」。これが営業活動になっているかもしれません。参加企業の方から後日、ご相談を受けることがよくあります。
  インターネットは、1995年の12月から使い始めました。当初は、日本語のホーム ページが少なく、お遊びみたいなものでした。それが今では、巨大な図書館として活用させてもらっています。法律改正の情報、労働問題の判例調査、新聞記事検索などと重宝しています。また一部の顧問先企業さんとの連絡に電子メールを使っています。電子メールで相談内容を送ってもらっています。

Q.自己PR・将来の展望をお聞かせください。
image うちでは、人事労務の相談・コンサルティングの他に増販増客の支援もやってま す。今、非常に厳しい時代ですが、会社のやりたことを明確にして、業績を上げている会社も多くあります。そんな会社をひとつでもいいから増やしていきたい。その 手伝いをしております。
  将来の展望は、今まで行ったコンサルティングの成功事例を体系化し、ニュースレターやセミナーなど発信していきたいですね。そして、一方的な発信だけでなく相談や質問に回答することによって双方向のコミュニケーションを築いていきたいです。
  そのための第1歩として、事務所内に仮称人事労務向上委員会を設置し、低価格で 次のようなパックサービスを提供したいですね。
 パック内容は、
  1. 人事労務に関するニュースレターの発行
  2. 電話による相談
  3. FAX・メールによる質問受付
  4. レターセミナーの開催と考えています。

Q.これからもSOHOを目指す人たちが日本でも増えていくと予想されますが、そん な人たちにアドバイスしてください。
 この質問を、これから事業を始める人へのアドバイスと置き換えると、いくつかあ ります。
第1に自分の得意な事を仕事にしてくださいってことです。やっぱり得意なことで勝負するのが一番です。
第2に、自分のしたい仕事、決してしたくない仕事を 明確に分けてください。こうすれば、自分の目標が明確になっていきます。
第3に、目標を数値で明確にしてください。
これからの事業っていうのは、目標が明確で なければ成り立たちません。そして目標が社会に受け入れられなければいけないのです。このことを知恵を絞って真剣に考えて欲しいのです。
上市さんのホームページ   http://homepage2.nifty.com/nextf/  
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