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今回は、富山ビジネスインキュベート施設を紹介します。
１ 富山ビジネスインキュベート施設とは？
インキュベータとは、英語で、「孵化器」「保育器」という意味を持っています。
SOHO事業者・ベンチャー企業などの小規模事業者が、新しく創業したり、新規の事業の成長させたい時、低家賃のオフィス・設備の提供、専門家の相談サービスなどの様々なサービスを受け、会社・事業をより発展させることを目的としています。このようなインキュベート施設はまずアメリカで開設され、成功を収めると日本にも広まり、今では、公的・民間問わず日本各地でインキュベート施設が運営されている状況です。
富山県では、高岡テクノドーム、富山県産業高度化センター（サンセンター）に続く三つ目の施設であり、県東部では初めて開設されました。
「富山ビジネスインキュベート施設」は、地方都市においても発展が期待されるソフト系情報関連産業の振興に重点をおいています。
（参考）全国のインキュベート施設
http://www5b.biglobe.ne.jp/~sinktank/incubator.htm
２ 富山ビジネスインキュベート施設のサービス内容
| 名称 |
「富山ビジネスインキュベート施設」 |
| 場所 |
富山県富山市高田527番地 富山県総合情報センタービル（情報ビル）5階
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| 仕様等 |
面積等 |
完全個室（10平方メートル：3室、13平方メートル：1室、15平方メートル：1室）
このほか、共用商談室（10平方メートル：1室）あり |
| 通信設備 |
電話外線回線（フレッツADSL対象地域）
CATVインターネット回線引き込み済み |
| 電気設備 |
単相100V、電源容量 最大500KVA |
| 空調設備 |
各室個別空調 |
| 入退出管理 |
電子カードシステムにより24時間入退室可能 |
| サーバ等 |
入居者同士を結ぶLANや共有磁気ディスクあり （無停電電源装置付き）
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| その他 |
各室OAデスク・OAチェア1組 |
| 利用可能 サービス等 |
- 家賃、共益費、駐車場料金は、情報ビルの標準的料金の半額程度となっています。
- 同一ビル内に入居している富山県中小企業支援センターによる優先的な相談・助言サービスを受けられます。また、同センターには、13年度から新たにIT専門相談員が配置されます。
- 入居事業者の方にも、新たに開発を予定している「起業家支援ネットワークシステム」の開発に参加していただきます。
- 富山県総合情報センター内の施設・設備（同センター内の会議室、富山県マルチメディア情報センターの機器等）を利用できます。
- 富山県総合情報センターや富山県マルチメディア情報センター職員による相談・助言サービスを受けられます。
- 富山県総合情報センターで実施される研修に参加できます。
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３ 富山ビジネスインキュベート施設入居者
今回入居されたのは以下の方々です。
| 会社名 |
業種 |
事業内容 |
従業員数 |
KRAFTWORK
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Web関連業務 |
webサイト企画・デザイン・制作
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２人 |
| （有）サイバースクエア |
グラフィックデザイン
情報提供サービス |
Webデザイン、コンテンツの制作 印刷に関するデザイン |
３人 |
| （有）ジオインフォシステム |
ソフトウェア開発 |
地理情報システム開発・コンサルティング
Webアプリ開発、ソフト開発 |
２人 |
| （有）システムユニオン |
情報通信分野 |
企業向けパソコン研修、ソフトウェア開発とシステム構築
中高齢者パソコン指導 |
１人 |
| 企業組合デジタルパース |
デザイン・
情報サービス業 |
３Ｄによる建築・土木等のシミュレーション
グラフィックデザイン・印刷物・ホームページの企画制作 |
４人 |
４ インキュベート施設入居者の声
１０月に入居された有限会社ジオインフォシステムの湯浅剛さんに、インキュベート施設についてお伺いしました。
湯浅さんの会社「有限会社ジオインフォシステム」は、独自に開発された地図情報システムエンジンを用いたソフト開発やコンサルティングを行っている会社です。湯浅さんは、それまで勤めていた会社を辞め独立、平成１３年７月に会社を設立されました。
1. インキュベート施設に入居された理由は？
７月３日に独立し、当分は自宅で仕事をやろうと思っていたのですが、いい物件があればと事務所を探していました。ちょうど高岡テクノドームにあるインキュベート施設に空きが出たと聞いて入居を考えたのですが、自宅から遠いので結局やめました。
富山ビジネスインキュベート施設は、こちらの希望にも合致したので応募しました。
2. 入居の際に重要視されたことは何でしょうか？
価格が安いこと、場所が自宅から近いこと、２４時間入退出できることです。また、自分用・お客さん用の駐車場もあることも重要だと思っていました。ビルのイメージというものもありますね。将来従業員を雇ったとき、良い印象を与える環境の所に入居したいと思っていました。
3. 実際入居してどうでしたか？
快適に過ごしています。２４時間入退出ができるのは非常に便利です。狭い、暑い（笑）等不満に思うことはありますが、概ね満足しています。静かな環境ですが、夕方頃、隣にある富山商業高校の吹奏楽部の練習や運動部の声が聞こえてきて郷愁を誘われます。若い頃の気持ちを思いだし、逆に新鮮な気持ちになれます。
4. その他、これからインキュベート施設に入居される方、独立される方へのアドバイスがありましたらお願いします。
独立することに関しては、ある程度資金を得て、収入を得られるお客を持つか、援助してくれる人を持つかだと思います。 私の場合は昔から独立したいと思っていましたが、独立してみてかえって周りの協力なしでは何もできないということに気づいてきました。信頼できる家族や友人がいた方がやはり事業を始める上では大切だと思います。もっともっと若い方がこういう所に入居して独立できればと思います。捨てるカミあれば、拾うカミありです。自分であきらめない限り、悪いことばかりではなくきっといいことあるというのが今の心境です。
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