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富山県総合情報センター
事業のご紹介
マルチメディアを活用した高次脳機能障害患者の評価・訓練システム
脳卒中などの後遺症として発生する高次脳機能障害患者は、全国で200万人とも言われています。しかし、その評価は定性的なものが中心で、客観的な評価手法の開発が求められています。
MEIMは実写動画を使って、高次脳機能障害のうちの地誌的見当識障害の定量的・時系列的な評価・訓練を行うと共に、その評価データを解析する手段を医療の現場に提供します。
- 「高次脳機能障害」
- 脳の損傷が原因で起こる行動障害全般を指し、脳の疾患や外傷が原因となり、言語や行動に障害が発生するもの
- 「地誌的見当識障害」
- 失認のうちの視空間認識障害のひとつであり、良く知っている目的地への経路が、実際に順路をたどってみると分からなくなる障害
本件は通商産業省の「マルチメディアコンテンツ制作支援事業」に採択され、支援を受けて実施された事業です。
開発リーダー: |
発田悦造・栗林洋介 |
プロデューサー: |
村下潤一 |
ディレクター: |
松原良樹 |
監修: |
富山県高志リハビリテーション病院
医療局長 |
野村忠雄 |
副医長 |
藤木勇治 |
作業療法科長 |
早川俊秀 |
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制作: |
株式会社富山県総合情報センター |
制作協力: |
NECソフトウエア北陸 日本エレクトロニクスサービス |
MEIMは、実際に患者さんに操作していただいてそのデータを採取する「実行系」と、医師が実行系で採取されたデータの解析をサポートする「解析系」に分けられます。
実行系
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まず基本的な操作の確認を簡単な文字で行います。これによって被験者の状態がこのシステムで評価可能かどうかを確認するとともに、基本的な反応状況を把握する事ができます。
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病院内の現在地と目的地が提示された後、現在地から最初の分岐点までのビデオが再生され、そこでどちらへ向かうかを選択する画面になります。
被験者がタッチパネルで方向を選択指示すると、その方向へ移動するビデオが再生されます。これを目的地に到着するまで繰り返します。
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被験者の選択肢時の反応に要した時間や選択の内容などはデータとして記録されます。
動作を規定したスクリプト、動画、静止画などを差替えることで様々なパターンでの実行が可能です。
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解析系
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実行系で採取された被験者のデータを、時系列な表示や、分岐点毎の状況確認など、多種の解析をする事ができます。
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また、ある特定の採取データについて、様々な条件設定で選択された母集団データなどと比較して、被験者の特徴や変化を解析し、リハビリテーションの目安として活用できます。
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被験者を評価したあとは、電子化された所見やコメントと いった形で記録し、医師と療法士、または被験者との間で共有することが可能です。
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MEIMはそのシステム特性上患者の生活環境に合わせた動画素材や、医師の解析方針に合わせた解析ツールが必要となります。また、地誌的見当識障害以外の障害への拡張も可能です。
このため、単純なパッケージとしての販売は行いません。まずはデモンストレーションCD(無償)をご請求いただき、ごらんいただいた後に個別に御相談とさせていただきます。
販売方法、価格等はお気軽に下記までお問い合わせ下さい。
お問い合わせは
兜x山県総合情報センター 事業部
〒930-0866 富山市高田527
TEL:0764-32-0224FAX:0764-32-0229
WWW : www.toyama-tic.co.jp
MAIL : meim@toyama-tic.co.jp
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