FAQ

ADSL編

 インターネットが急速に普及する中、その基盤技術となる通信ネットワークの中心は今後、「音声」から「データ」へと大きく変貌することが予想されています。このため、大量のデジタルデータを双方向に伝送できるブロードバンドに対するニーズは非常に高くなっています。
 今のところ、光ファイバー網がブロードバンド時代の通信インフラの本命といわれていますが、光ファイバーを各家庭に張り巡らせるには莫大な投資と時間がかかることから、本格的に整備されるのは2005年頃といわれています。そこで、いち早くブロードバンドを実現する技術として最近注目されているのがADSLです。そこで今回は「高速」・「定額」・「常時接続」が特徴のADSLについて取り上げることにしました。


Q1.ADSLとは何ですか。


A1.ADSLは1対のメタル回線(電話回線)を利用して下り方向(プロバイダーからユーザへの通信)で最大6Mbps、上り方向(ユーザからプロバイダーへの通信)で最大640Kbpsの通信を可能にする技術です。xDSL技術のなかでも最も代表的な存在です。ADSLは「上り方向」と「下り方向」のそれぞれに用いられる周波数帯域幅が異なるため、通信速度も非対称です(下り方向により広い帯域幅を割いているため、下り通信速度も速くなるという特徴があります)。ユーザがインターネットを利用する場合、ほとんどが下り方向の通信ですからADSLのような非対称の通信技術は利便性が高いわけです。また、音声通話にも影響を与えないため、インターネットを利用中でも問題なく音声通話ができます。

◇速度について

 一般的に私たちが利用する場合、ADSLの最大スピードは、概ね、下り(ダウンロードする場合)1.5Mbps上り(アップロードする場合)512kbpsです。たとえば、ISDNで5分間の音楽をダウンロードするのに10分かかるところが、ADSLでは1分ぐらいになる目安です。
  ただ、実際は、電話回線の敷設状態や経年劣化など回線品質によって低下します。また、電話局との距離や、回線付近のノイズによっても速度が低下します。

Q2.実際にADSLを利用するには、どうしたらいいのでしょうか。

A2.64kbpsから1.5Mbpsと格段に高速になり、しかも定額で使い放題、常時接続が夢じゃなくなるというADSLですが、導入までにはなかなか大変なことが多いようです。どの業者とどんな契約をすればいいのか、また、その前に富山においてはまだ、利用できる範囲が限られており、自分の居住地域は利用できるのか、いつになったら利用可能なのかを確かめなくてはなりません。
 現在利用されているプロバイダのホームページやNTTのホームページ、雑誌などで最新の情報を調べてみる必要があります。
 さらに、ISDNユーザーは、アナログ回線契約を結びなおさなければなりません。

 したがって、業者選び → 工事 → 設定 → 開通 まで、いろいろな条件を考えて選択する必要があります。

 ★業者選び 

<ADSLサービスの種類>
 ◇独自プロバイダ型 ADSLサービス会社がプロバイダもかねているため、契約や料金支払いなどの窓口が一本化されている。  
 ◇ホールセール型 契約の窓口はプロバイダである。利用者は、ADSLメニューの一つとして選択できる。
 ◇フレッツ・ADSL ADSL接続サービスはNTTが用意し、プロバイダがインターネットへの接続を用意する。それぞれ別々に申し込む必要がある。

      <富山県においては、現在のところ選択肢は少ない。下に参考として挙げる。>

◇参考までにいくつかの富山県のADSLのサービス開始情報(6月末現在)
  NTT西日本

詳しくは<http://www.isdn-info.co.jp/adsl/index.html> へどうぞ。

  <フレッツADSL> niftyなど多くのプロバイダが<フレッツADSL>を利用して接続
 

 

富山市 局番によって現在開始中のところと、8月初旬・中旬までにサービス開始予定のところがある。
       
  コーラルネット 詳しくは<http://www.coralnet.or.jp/info/c-dsl/>へどうぞ。
  <C−DSL>
(独自にADSL接続サービスを実施)
富山市 局番によって現在開始中のところと、8月初旬・中旬までにサービス開始予定のところがある。
  高岡市 8月初旬サービス開始予定
  魚津市 9月初旬サービス開始予定
    砺波市 9月初旬サービス開始予定
       
  三谷商事 詳しくは<http://www.mitene.or.jp/top/news_e.html>へどうぞ。
  <MItene・ADSL>
(独自にADSL接続サービスを実施)
富山市 局番によって、6月中旬から8月中旬までばらつきがあるが開局予定
  高岡市 8月初旬開局予定
  魚津市 9月初旬開局予定
    砺波市 9月初旬開局予定
    新湊市 2001年度開局予定
    氷見市 2001年度開局予定
    滑川市 2001年度開局予定
    黒部市 2001年度開局予定
    小矢部市 2001年度開局予定
    立山町 2001年度開局予定
    入善町 2001年度開局予定
    八尾町 2001年度開局予定
    大門町 2001年度開局予定
  福野町 2001年度開局予定
       
   ※その他、プロバイダによって独自の通信会社と提携して、サービスを行おうとしているので、契約するプロバイダから情報を得る必要がある。

 さらに、ADSLはノイズと距離が弱点といわれています。電話局までの距離が概ね2km以内だと大丈夫ですが、それ以上だと極端に速度が低下し、使いものにならない場合も考えられます。また、ノイズに弱いので、ラジオや電子レンジが近くにあったり、ISDN回線と平行していたりすると十分な速度がでないので注意が必要です。また、バックボーンが十分でないプロバイダの場合は、アクセスが殺到する午後11時ごろを境に急激に速度低下するケースもあります。

 ★工事および設定 

 配線工事と、専用のADSLモデムなどの機器が新たに必要です。機器によっては、買い上げかレンタルを選べる場合があります。これまで、ISDNを利用していた場合は、変更が必要です。機器の設定は、ADSLモデムによって異なるので、自分で設定する場合は、各社から送られてくるマニュアルを参考にして行います。自信がない場合は、設定も含めた形で申し込みましょう。

また、、電話回線と共用タイプ・・・コース1と、電話回線と別タイプ・・・コース2 があります。コース2は料金が若干高くなります。

 まず、自分の居住地域がADSL利用可能かを確かめ、可能ならば、どのタイプにするか決定します。今使用しているプロバイダで利用するのか、ISDNを利用中なら、それを継続するかどうかも決めておきましょう。プロバイダによって、接続料込みなど料金が異なるので、よく調べてからけってした方がお徳です。工事依頼先とプロバイダ契約が異なる場合は、接続工事日程を確かめた上で、プロバイダと契約しましょう。


Q3.どれくらいの費用がかかりますか。

A3. 契約するプロバイダによってまちまちです。各プロバイダによって、サービス期間を設けるなどしていますので、ホームページなどで
確かめてみましょう。契約料(800円)と工事費(2、000円から約20,000円工事内容によってい異なる)がめやすです。
 参考にNTT西日本のフレッツADSLの例を紹介します。この場合は、プロバイダ接続料は別途必要になります。

 ★参考★ NTT西日本のフレッツADSLの例

  ◆毎月の使用料

サービスメニュー 料金額
屋内配線
利用料

(1配線毎に)
回線終端
装置利用料

(1台毎に)
合計 契約単位
タイプ1
レンタルの場合
4,050円
60円
490円
4,600円
1契約ごとに
買い上げの場合
4,050円
-
-
4,050円
タイプ2
レンタルの場合
5,700円
60円
440円
6,200円
1契約ごとに
買い上げの場合
5,700円
-
-
5,700円
機器買い上げ価格
ADSLモデム 23,000円
スプリッタ 1,800円 タイプ2では、スプリッタは必要ありません。

  ◆契約料 初期費用として契約料800円が必要です。

  ◆初期工事費 フレッツ・ADSLサービスの工事料は以下のとおりです。

区 分 料金額 単 位
基本工事費
1.回線接続工事
1,000円
1工事ごとに
1の工事以外
の場合
基本料
4,500円
1工事ごとに
加算額
3,500円
1工事ごとに
回線接続等
工事費
タイプ1の場合
1,800円
1契約者回線
ごとに
タイプ2の場合
1,000円
1契約者回線
ごとに
屋内配線工事費
1.既設配線を利用する場合
1,200円
1配線ごとに
1の工事以外の場合
3,800円
1配線ごとに
回線終端装置等
工事費
タイプ1の場合
6,400円
-
タイプ2の場合
4,700円
-

  ※ヤフーが6月に、8Mbps・月2000円台でADSLサービスに参入しました。

   富山県での利用については10月となっています。今後注目できそうです。
   詳しくは
<http://bb.yahoo.co.jp/>へ

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